ほの暗い階段をおりると、ひんやりと冷たい空気に包まれた。
波の音が大きく響く。
切り立った黄褐色の火山れきが層をなし、青い海、緑の木々のコントラストが鮮やかだ。
見上げると、ぽっかりとあいた直径約50メートルの「天窓」から、澄んだ青空が見える。
【撮影ワンポイント】龍宮窟
1枚の写真に収めるために15ミリの超広角レンズを持参した。しかし、立った姿勢で撮影してもうまく収まらない。最終的には、地面にはう体勢になり、ローアングルで狙った。服は汚れたが、体全体で洞窟内の冷気を感じることができた。(小玉重隆)
まるで映画のワンシーンの中にいるような不思議な気持ちになった。このままずっと眺めていたい、と思った。
龍宮窟は伊豆半島の南部、伊豆急下田駅(静岡県下田市)から車で15分ほどのところにある。
「海食洞」と呼ばれる波の浸…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル